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リング

そこにいる、という”感じ”


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日本はおろか地球を代表するホラー作品とも呼べる存在になった伝説の小説です。私はこれまで数百冊のホラー小説を読んできましたがガチで怖いと思えたオカルトホラー小説は本作と故吉村達也著かげろう日記だけです。

本作のなにが他の作品に比べ優れているかというと、やはりなんといっても貞子というキャラクターの”気配”です。”存在感”ではないですよ。気配です。

貞子という幽霊は直接的には登場しません。主人公たちはこの貞子なる女性がいったい何者なのか、彼女によりこれからなにが起こるのかを調査するわけです。この貞子という人物は物理的にも時間的にも遠い位置にいる者なのです。言うなれば歴史上の人物とかテレビで見るタレントのような、自分とは遠いところにいるまったく無関係な人物です。
それなのに!常に主人公たちのすぐ傍にいるような距離感を感じるのです。ドアを開けたその向こう、つい数分前のこの場所、あるいは自分の頭上やカバンの中など、すぐ近くに、しかも現実的には到底考えられないような位置にいることを感じるのです。ホラー映画でよくあるかつ私が大嫌いな、視界の端にチラッと姿捕えて、そっち見たらいない、みたいな安っぽい演出ではありません。正直ちょっと説明は難しいです。これを表現出来てる小説が他にあるんでしょうか。まさに伝説の作品です。

本作は続編も数多く発表されています。しかしジャンルが違うため、この空気感が出ている作品は本作だけです。文章表現の研究材料として未来永劫教材として使えるんじゃないかと思うくらいの異次元。少なくともホラーで本作に勝てるのは出てこないことでしょう。

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カテゴリ:小説ーら~ろ
タグ:個人的評価:☆5個 オススメ度:☆5個 鈴木光司
著者:鈴木光司(すずきこうじ)
個人的評価:☆☆☆☆☆
オススメ度:☆☆☆☆☆
残酷描写:無し
性的描写:ちょい
小説読まない人へのおすすめ度:誰もが一度は読むべき

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テーマ : 読書
ジャンル : 小説・文学

tag : 個人的評価:☆5個オススメ度:☆5個鈴木光司

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