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【コラム】原作改変は産業

実写ドラゴンボールのような原作完全無視映画が誕生するたび、誰もが思います。
・なぜ素晴らしい原作をいじくる必要があるのか?
・原作をそのまま再現するべきだ!
・いじくりまわすならそもそもオリジナル作ればいいじゃないか!

もっとも。至極もっともな意見です。
もちろん、実写ともなれば生身の俳優が演じることや映像技術・予算などの関係上、表現の幅に制約があることもわかります。
その制約も踏まえたうえでも、上記三つのことを思ってしまうのがファンというものなのです。

結論から言います。
原作改変の一番の目的は、より多くの観客を動員するためです。

いやいや、原作そのまま再現したほうが観客入るだろうが!
現実に改変して大コケのクソ映画になってるやんけ!

私もそう思います。
でも、それはあくまで観客視点での話です。

映画は産業です。
売上あげるには客数増やすしかない産業です。
改変はその一手段なのです。



まず大前提として、原作と映画は別物です。
作品として別とかそんなレベルじゃなくて、物理的に違うと思ってください。
ワニとプリンは別物くらい別物。

それは映画に限りません。
自分が大好きな漫画の小説版を買う人がどれだけいるでしょうか?
自分が大好きなアニメの舞台版を観に行く人ってそんなにいるでしょうか?
媒体が変われば一番飛びつくのはその媒体のファンであって、作品のファンは意外に着いてきません。
漫画→テレビアニメ化がもっとも親和性が高いでしょうが、テレビアニメの映画化作品ですら、やはりわざわざおカネ払って映画館で観る人はぐっと減ります。
その逆もしかりで、大ヒット映画を原案にした連続ドラマ作品は私はまったく観る気になりません。

ゆえに、映画がゲロ駄作でクソ大コケしようが、安心してください。
それで原作の価値が落ちたりしません。
大人気漫画の実写映画がクソ駄作だったから、もう漫画読むのや~めた!なんてやつこの太陽系に一人もいません。
映画はしょせん娯楽ですから。

傑作とヒットの方程式は、下記になります。

1.映画が面白い! × 大ヒット! = 観客幸せ × 製作会社幸せ
2.映画が面白い! × 大コケ! = 観客幸せ × 製作会社不幸
3.映画が駄作! × 大ヒット! = 誰も観てないから誰も損してない × 製作会社幸せ
4.映画が駄作! × 大コケ! = 誰も観てないから誰も損してない × 製作会社不幸


観客は、どう転がっても不幸にはならないんです。
不幸になる可能性があるのは製作側だけです。
完成度の高い傑作が出来上がったとしても、コケたら失敗なのです。
観客としては、傑作が観れたのであれば、その作品が興行的に成功しようが失敗しようが大した問題ではありません。

テレビは公共の電波を使っていて意図せず目に入ってしまうことがあるので、「嫌なら観るな」は通用しません。
でも映画は、わざわざ観る工程を経ないと観れないので、「嫌なら観なければいい」のです。
駄作が作られること自体に害はない。
映画がコケて産業としてまわらないことが害なのです。


話を戻します。

なぜ原作ファンが起こるような改変する必要があるのか?
それは原作ファン以外の観客を呼び込むことが必須だからです。

原作ファン全員が一人残らず映画館に行ってくれるのであれば、原作に忠実にもするでしょう。
でも現実として、原作と映画は別物。
映画化された作品はまず映画ファンが観に行きます。
その次に、原作ファンが行くかもね、くらいのものです。


製作側にとっては、ファンの多い原作を使うというのは、その話題性でメディアに取り上げられて人目に触れることで新規観客を取り込むことが目的です。
原作ファンの母数なんて最初から大して当てにしていないのです。
映画がヒットすると原作が売れるのがその証左です。

そもそも原作ファンって、究極のネタバレをしてる集団じゃないですか。
そんな人たちが、決して安くないチケット代を払って原作に忠実な作品を観に行くのか疑問です。
製作側もそう思っているのであれば、より万人受けするように改変を加えるのは必然といえます。

原作ファンが一人100万円のチケット代を払ってくれるなら、喜んで原作に忠実な、原作ファンのための作品を作ることでしょう。
しかししつこいようですが映画は一人当たりの単価上限が決まっています。
人数を集めなければならないという特性上、原作ファンのためだけに映画は作れないのです。


でもそれで原作改変して原作ファンにも映画ファンにもそっぽ向かれたら本末転倒じゃないか、と誰もが思うところです。
が、それは大きな認識違いです。

原作改変が激しい大コケした映画は、原作改変が激しかったからコケたのではありません。
ただ単に、面白くねぇからコケたのです。


そりゃそうでしょう。
そもそも原作知らない人からすればどこが改変されたのかすら分からないですからね。

進撃の巨人が駄作だったのは、原作を改変したのが原因ではありません。
ただ単に、駄作だったのです。


るろうに剣心が成功したのは、原作ファンがみんな映画館行ったからではなくて、原作を知らない人にも楽しめる作品だったからです。


原作改変は是か非か?
なんて議論は不毛です。
原作改変は不可避。
これが結論です。
映画は産業なのだから。
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